フランス語なんで取ったんだろ
大学といえば??
そう聞かれて皆さんは何を思い浮かべるだろうか?
ある人は 薔薇色のキャンパスライフ
またある人は レポート地獄
またまたある人は 留年
人によって思い浮かべるものは様々だろう。
そう聞かれたときの僕の答えはずっと前から決まっている。
ズバリ、第二外国語だ。
嘘です。
そんなわけで今回は『第二外国語』について話そうと思う。
ちなみに僕はフランス語選択だ。
これは入学当初の僕(スーパー意識高いモード)が国境なき医師団に憧れてたことによる部分が大きい。
国境なき医師団はフランスが創設したもので、また主な活動場所のアフリカはかつての植民地のなごりからフランス語が公用語となっている。
話を戻そう。
入学前、意識は高いが頭の悪かった僕(今も頭悪い)は、
『大学で1,2年第二外国語を学ぶだけでペラペラに話せるようになる』
と本気で思っていた。
受験期間ずっと勉強していた英語ですら全然話せない、
いわんや第二外国語をや。
英語すらままならない大学1年生が少しの間大学の授業でフランス語を勉強したって、話せるようになるわけがない。もしかすると、文法すらボロボロのままかもしれない。
悲しいかな、これに気づいたのは入学して少し経った後。
意識高い期が終わり、初めての1限遅刻をした頃。
国境なき医師団への憧れもすっかりなくなっていた。
でも履修したからにはしっかり単位を取らなきゃいけない。
そう思い、授業もたびたび寝たがそれなりに真面目に受けていた。
するとどうだろう、講師はアレだがフランス語そのものはめちゃめちゃ面白い!
もともと僕が新しい分野の勉強をするのが好きということも影響していると思うが、日常生活と結びついたときに電気がビビッと走る感覚が心地いい。
フランス語の授業を数回受けただけでも、身近にたくさんのフランス語が隠れていることに気づけた。
芸術方面なら、デッサン、アトリエ、クレヨン(フランス語では鉛筆の意)。
音楽に関して言えば、コンクール、アンコール、アンサンブルなどがそうだ。
食べ物にもたくさんある。
クイズをかじったことがある人なら知っているかもしれないが...
クロワッサンはフランス語で三日月という意味だし、シュークリームはキャベツ、エクレアは稲妻という意味の単語である。
ちなみに、前回の記事でも触れた僕の大好きなアーティストの『Aimer』はフランス語で、「好き・愛する」といった意味の単語だ。
ちょっとしたことがわかるだけでも充分面白い。
それに加え、文法や発音など、言語そのものもすごく面白い。
日本語と似ているなと思う部分があるかと思えば、英語と似ていたり、あるいはどちらとも異なっていたり、、、
また、我々日本人にとって英語はLRの聞き分けが難しいといわれているが、フランス語のRは死ぬほどわかりやすい。何言ってるか全然わかんなくてもRの発音をしていることだけはわかるレベルでわかりやすい。
このように新しい言語の勉強はいろんな発見・気付きがあってめちゃくちゃ面白い。
正直言って、第二外国語を勉強する必要は基本的にないと思う。
旅行で海外に行くにしたって、そこがある程度有名な観光地なら英語の話せるガイドがいるだろう。
仕事で海外派遣されるときだって、その人が優秀なら同僚だって優秀でお互いに英語で充分なコミュニケーションが取れるだろう。
しかし、観光地としてそこまで有名でない場所へ行く場合はどうだろう。もしかすると英語が通じる人は一人もいないかもしれない。
海外に派遣された際も、同僚とは難なく話せたとしても日常生活はどうだろう。ご飯を食べに行くにしたって、服を買いに行くにしたって必ず言語の壁は存在する。
こういう時、第二外国語が効果を発揮するのではないのだろうか?
やめたくなったフランス語ではあるが、
それと同時にせっかく取ったフランス語でもある。
スラスラ話せなくてもいい。
自分が満足できるまでしっかり勉強したい。
↓Aimerについてふれた前回の記事